シンガポールの旧正月 おめでたい食べ物&パフォーマンス 「ローヘイ」
昔使っていたIphoneのアルバムを見ていたら、シンガポールにいたころの写真が、いろいろ出てきて、懐かしかったです。ローヘイ(撈起)もその一つ。チャイニーズ・ニューイヤーのころに、食べる縁起物の料理です。
「ローヘイ(撈起)」とは、広東語で、魚を網ですくうという意味だそうですが、不思議なことに、シンガポールとマレーシアの華人にしかない文化です。
決して、おいしいとは言えない料理ですが、食べるまでの課程が儀式のようで、今思えば、楽しいお正月のパフォーマンスでした。
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お正月のころ、数人で、中華料理店を予約すると、必然的に「ローヘイ」も頼まなければならない雰囲気に。各中華料理店で、ローヘイが準備されていて、ラップに包まれたものが、運ばれてきます。ちなみに、この時期は、スーパーにもローヘイセットが売っています。
この時期に、シンガポールを旅行された方は、スーパーで買って、ホテルの部屋で試してみるのもよいかも。
材料は、主役のサーモンのお刺身に、にんじん、だいこん、きゅうり、しょうが、中華わかめ、寒天、揚げたワンタンの皮、胡麻、ピーナツなど。いまだに謎の原料もあり。
みんなで、箸を使って、「ローヘイ」という掛け声と、自分の願い事を言いながら、材料を高く持ち上げて、かき混ぜます。高く上げすぎて、材料が皿の外に落ちること、しばしば。
混ぜ終わったあとのローヘイ。この日のメンバーは、上品な人ばかりだったので、野菜を派手にテーブルにまき散らす人はいませんでした。そして、そのあと前菜として食すわけなのですが、私はかつてこれまで、ローヘイが完食されたのを見たことがありません。
普通に考えて、生野菜の千切りと、中華ワカメに、サーモンの刺身を加えて、胡麻と醤油とプラムソース(激甘)で和えたものがおいしいでしょうか。刺身に甘いソースという組み合わせが、最も理解できない味付け。
完食してしまうと、余りがなくなるということで、わざと残すのでしょうが、半分以上残すのは、きっと「まずい」からだと思います。あ、完食されないように、わざとまずい味付けにしているのかも、と今ひらめきました。
ローヘイのほかに食べた料理、その1です。中華系の人が大好きな鶏のロースト。海老せんべいが付いているところが、シンガポール風。
ローヘイのほかに食べた料理、その2:野菜の煮込み。これは、中華料理というより、マレー料理ですな。いや、中華料理とマレー料理がミックスしてできたニョニャ料理とでもいうべき?タマリンドとチリの味付けで、甘く、辛く、酸っぱいお料理でした。
ローヘイのほかに食べた料理、その3:中華風うま煮。シイタケ、マッシュルームなどのキノコのほかに、アワビやナマコが入っていたような、気がします。そのほかに食べた料理は、多数のはずですが、もう食べるのに夢中で、写真を撮るのがどうでもよくなったようです。
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