シンガポール 悲しい婚活体験 その1 友人に付き合う
2017/05/24
これは、シンガポールで現地採用者として働く、日本人独身女子たちの物語です。
世界三大がっかりの一つ、マーライオン像↑
シンガポールで、お仕事一生懸命しているうちに、素敵な男性に出会えたら、なんて、虫のいい夢かしら。
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ある日の朝、勤務時間前、仕事の準備に取りかかっていると、同僚のAちゃんが、何か紙切れを握りしめて、現れました。真剣な面持ちでした。
「どうしたの?」
と、ギョッとして尋ねると、
「今日、政府が開く、お見合いパーティーがあるの。いっしょに行ってくれない?」
と言われ、紙を見せられました。
雑誌か新聞の切り抜きのようでした。
読んでみると、確かに今日の夜6時から、政府主催のお見合いパーティーがあると書いてあります。そういえば、シンガポールでは、高学歴の女性ほど結婚したがらないので、政府のほうで積極的に支援していると思い出しました。
「でも、予約なしに突然行ってもいいのかなあ。私たち、参加資格とかあるのかなあ。」
というと、
「私ね、どうしても結婚したいの。だから、チャンスがあれば、なんでも試したいの。いっしょに行って!」
と、Aちゃんは、嫌とはいわせね気迫で迫ってきました。
さらに、Aちゃんは、こっちの言葉がよくわからないから、通訳してほしいのよーと頼んできたので、人のいい私はついて行くことになりました。
退勤時刻になり、いそいそと会場へ向かう私たちでした。
会場は、サンテックシティ。こんなところ ババーン。
ショッピングセンター、レストラン、映画館、国際会議場、企業が入居する高層ビルが並んだ、巨大複合施設であります。
なんと言っても、広い施設内なので、なかなか目的地の会議場にたどり着けず、何度もエスカレータを上り下りしながら、迷いに迷って会場に着いたのでした。
会場らしきところにたどりつき、受付の人に、今日のパーティに参加したいと、恥ずかしさに、しどろもどろで尋ねると、なぜか相手の人に、ニンマリされながら
「真剣に結婚したい人が集まるパーティですから。」
と言われました。
それをAちゃんに通訳すると、
「私たちも真剣です!」
ということでしたので、受付の人に彼女の熱い思いを伝えると
「あなたたち、外国人のようですけど、PR(シンガポールの永住権持っている人)ですか。」
と聞かれました。
残念ながら、私たちは、PRではなく、参加資格がないということで、あっさり引き下がることになりました。
しかし、受付の人と話をしている間に、チラ見した会場が壮観でした。
普段は、国際会議などに使われている広い空間に、横長のテーブルを列にして敷き詰め、男女を真向いに座らせていました。それぞれの席には、赤い風船が飾られていました。各風船が天井に向かって伸びて、ホワホワ浮いている感じ。総勢50人?いえいえ100人はいたかも?
そして、参加者の年齢層が高かった!
低く見積もっても、平均年齢30代前半、実は、30代後半とか!
サンテックシティで、開催するくらいだから、もしかして、超エリートたちのお見合い現場だったのかも。
凄いなあ、やるなあ、シンガポール、と思いました。
ところで、このお見合いパーティーには、参加できませんでしたが、数年後、Aちゃんは、幸せな結婚をしたとのことです。
めでたし。めでたし。
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