シンガポール デング熱対策にまつわる思い出
2016/08/13
蚊を媒体にして、伝染するデング熱!
日本でも流行したことがありましたね。デング熱の詳細については、デング熱 ウィキペディアをご覧ください。
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シンガポールでは、わりとポピュラーな病気
シンガポールに来たばかりのころ、デング熱が怖くて、知人に聞いたところ、
「そうだねえ、割とよくある病気かな。確率的には交通事故にあうようなもので、自分の会社に1人は、デング熱にかかったことがある人がいるぐらい。」と言われました。
6年半のシンガポール生活を振り返ると、1度目の会社に1人、2度目の会社にも1人、デング熱にかかったことがある日本人の同僚がいました。確率は知人の言う通りです。
滅多に死ぬような病気ではありませんが、治療費にかなりお金がかかるので、海外旅行傷害保険には加入しておいたほうがいいです。デング熱にかかった同僚は、会社を2週間休みましたよ。
しかし、人よりも蚊にさされやすい私が、よくもデング熱にかからずに、6年半もシンガポールにいられたものだと思います。さっきウィキペディアを読んだら、
デングウイルスに感染しても8割は無症状であり、それ以外も軽度の症状、例えば合併症を伴わない発熱症状が現れるだけがほとんどである
と書いてありました。
うわー、私も感染したけど、気づかなかっただけで、実はデング熱の抗体を何種類か持っているんじゃないの?
デング熱予防対策あれこれ
デング熱撲滅のために、シンガポール政府は日々対策を講じています。
薬剤散布に巻き込まれないように注意
都市全体が、まるで公園のように緑が美しいシンガポールですが、蚊を駆除するために、よく薬剤散布をしています。
薬剤散布については、前もって、近くに住む住人には通知しているものの、知らないでそこを通りかかると、薬剤の白い煙に巻き込まれてしまうことも。
窓を開けておくと、家の中にも薬剤が入り込むので、うっかりしていると、飼っていたハムスターが死んでしまう、という悲劇にあいます。
抜き打ちでやってくる、政府の調査員
それから、定期的に政府の人が、各家庭を一件一件訪問し、ボウフラを発生させるような水たまりがないか、見回りしています。
私が遭遇したのは、中年男女のペアの調査員でした。女性調査員が寝室を、男性調査員が居間や台所などをチェックしてまわりました。鉢植えの下に敷いた皿に、水がたまっていったなどしたら、罰金です。1度めは、注意だけで、済んだ気がしましたが、回数を重ねるごとに、罰金金額も高額になります。
口うるさい大家さん
シンガポール人の家に間借りで住んでいたときは、デング熱対策で、大家さんにやたらと、厳しい注文をつけられました。
掃除しようと、バケツに水を入れてちょっと置いておいただけで、早く捨てろと言われたりとか。長期間、家を開けるときは、必ずトイレの蓋をしめていけ、と言われたりとか。
これはまだいいほうで、鉢植えの観葉植物を捨てろ、と言われたのが、悲しかったです。植物に、虫が卵を産みつけるから不衛生なんだって。大家さんは徹底して、室内に観葉植物は置かず、居間にはプラスチックの偽物の葉っぱを飾っていました。
なんて、それほど気を配っていても、ご近所さんからデング熱に感染する人が出るのでした。
いずれ日本でも
今朝、庭先を見たら、バケツに雨水がたまっているのを見つけて、ギャーッ大変と慌てました。1秒おいて、あ、ここはシンガポールじゃなくて、日本なんだ、とほっと一息。
まだ、シンガポールにいたころの習慣が抜けないようです。
しかし、地球が温暖化している理由から、デング熱を媒介する蚊の生息地も北上している模様です。そのうち、日本でも、デング熱対策で、政府の人が、水をためていないかチェックしに、家庭訪問にくるかもしれません、なんてね。
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