「西遊記 ~はじまりのはじまり~」の続編《西游·伏妖篇》の予告などなど
2017/09/11
前作「西遊記 ~はじまりのはじまり~」《西游降魔篇》が、あまりにも私好みでおもしろく、続編が出るのを楽しみに待っていました。そして、2017年1月、中国で西游·伏妖篇》がついに公開。
日本ではまだ未公開なのですが、海外の関連サイトをググッてみた感想を書きます。
(追記: 日本では、2017年9月から、公開されるそうです。タイトルは、『西遊記2 妖怪の逆襲』)。
Photo credit: Nemo's great uncle via Visualhunt.com / CC BY-NC-SA
ネタバレありです。ご注意を。
[adsense_intro]
あらすじと役者の紹介
さて、あらすじは、
ということらしいです。
グーグルで、探してみた、各場面集はこちらです。
Journey to the West: The Demons Strike Back
上の画像リンクを見て、驚きませんでしたか。そう、役者さんが、前作と総入れ替えになっているのです。かといって、全く別物のストーリーというわけでなく、作中に前作の回想シーンも出てきます。
演じる役者さんについては、こちらのサイトをご覧ください。(中国語サイトです。)
百科 西游伏妖篇
主要登場人物のキャラクター
三蔵法師と3人の弟子たち。前作では、既存のキャライメージを完全に壊さない程度に、オリジナリティがあって、よかったのですが、2作目では、またキャラが変わってしまいました。
玄奘(三蔵法師)
眉が太く、目つきも鋭く、温和な性格とは、言い難そう。過去に愛する女性(美人で有能な妖怪ハンター)を、孫悟空に殺されたことを、恨んでいるという設定。予告の動画を見ると、孫悟空を、鞭でビシビシ打っています。怖い。
どうやら、新しい恋人ができて、悟空と争いが起きるもよう。お坊さんなのに、女性が原因で、弟子と揉めるのは、ちょっとなあ。
孫悟空
前作では、意表をついて、冴えないおじさんキャラでしたが、本作では、正統派孫悟空のイメージに戻っています。若く、クールな無頼漢風。妖怪と戦うときには、猿の姿に変化するようです。
若い女に化けて三蔵法師を食べようとする妖怪を、退治しよう頑張りますが、バカな三蔵法師に逆になじられるという、西遊記定番のストーリーがありそうです。
猪八戒
こちらも正統派、猪八戒のイメージ。普段は、京劇役者の姿。時々、豚になったり、イケメンの姿になったりします。
お約束のとおり、極度の女性好き。
沙悟浄
前作では、珍しく、美青年で嬉しかったのに、本作ではシュレック を凶悪にしたような、緑色の化け物になってしまいました。物語途中、妖怪の毒にあたって、人に近い姿に戻れなくなり、ずっと魚の姿のままに。
お馴染みの妖怪たち
蜘蛛妖怪、紅孩児、白骨夫人とか、西遊記でお馴染みのキャラが登場します。最大の悪役は、九品真人という美人妖怪。
それでは、予告編をご鑑賞ください
予告を見ていて、"世上最难过的关、是情关"という中国語のセリフが、とても気になってしまいました。「この世で最も辛い試練は、好きな人を忘れること」という意味かなあ。
ということで、前作のテーマが、「女性を愛することによって、俗世の人の苦悩を知る玄奘」なら、本作は「死んだ恋人へ執着を断ち切り、僧として成長する玄奘」と理解しました。きっと、映画製作者も、恋愛で苦労したのね、ハハ。
しかし、前作と作風があまりにも違うので、変だなあと思っていたら、本作の監督は、チャウ・シンチー(周星馳)ではなくて、ツイ・ハーク(徐 克)なんですね。
チャウ・シンチー(周星馳)のギャグが好きなのに、ちょっと残念です。
よろしかったら、こちらの記事もどうぞ。
映画「西遊記 ~はじまりのはじまり~」 面白いから見てね
映画 チャウ・シンチー監督『人魚姫』 いつか見た香港の青い海
にほんブログ村