辛くて、甘くて、酸っぱいミー・シャムは ちょっと不思議な味ですが、はまります
2016/09/06
こちらもシンガポールにいたころ、よく食べていた料理です。初めて見たのは、会社の近くにある、デパートにお昼ご飯を買いに行ったとき。
同僚が、透明のプラスチック容器に入ったのを買っているのを見ました。赤いというか、茶色いというか、どろどろとしたスープに、米の麵が入っていて、今まで見たことがないタイプの食べ物でした。
「それ、なーに?」と、同僚に聞くと、「ミー・シャム」という答えが返ってきました。さらに、「おいしいから、食べてみて。」と勧められました。
日本人の同僚が言うので、後日トライすることになりましたが、シンガポール人の同僚が言っていたなら、トライはしなかったでしょう。ちょっと、ためらいを感じる、未知の外見の食べ物なので。
食べてみると、やはり、それまで食べたことがなかった不思議な味でした。基本、辛いのですが、甘みと酸味を感じる味です。スープがとろとろしています。脂っこくなく、米の細い麵とともに、さっぱりと食べられます。食べたことがない味にもかかわらず、おいしかったので、以降、機会があれば、食べていました。
のちに、調べてみると、「ミー・シャム(Mee Siam)」の名は、「ミー(Mee )」がヌードルの意味、「シャム(Siam)」がタイ(国)の意味なのだそうです。つまり、タイ風ヌードルということになります。私は、てっきりマレーシア料理だと思っていました。
中国から移民をしてきた人が、米の麵をつかった料理を持ち込み、それに、タイ・マレーシアの味つけが、入り交じってできた料理のようです。
スープの材料は、いろんなレシピを見ると、アッサム(タマリンド)、タオチオ(豆のペースト)、干しエビ、唐辛子、にんにく、玉ねぎ、レモングラス、砂糖などとあり、まあ、複雑です。
具には、ゆで卵、もやし、揚げ豆腐、チャイブス(葱)が一般的で、この記事の画像のように、ゆで蝦が載っていることもあります。そして、ライムの半切りと、チリペーストが添えられています。
食べる前に、ライムをしぼるべし。手が汚れるので、ウェットティッシュを用意しておきましょう。辛いのが好きだったら、チリペーストをスープに溶かして、食べてください。
本来は、朝食に食べられるものらしく、地元のホーカーでも、朝に用意されていました。でも、私は、朝からこんな酸っぱ辛いものを食べると、おなかが緩くなるので、駄目でした。お昼のホーカーでも見かけたのですが、夜は見たことがありません。
シンガポールにいらしたら、ぜひ、お試しを!
と書いたにもかかわらず、私は、たいてい、ホーカーで食べていたので、どう、お店をおすすめしたらいいか、わかりません。すべてのホーカーにミー・シャムがあるわけではないので。
あ、そうだ、ヤ・クン・トーストというローカルフードのチェーン店はいかがでしょう。本来、ヤ・クン・トーストは、カヤ・トーストを提供するお店なのですが、ほかの食べ物も扱っています。お店が、ショッピングモールに入っているので、旅行者にも入りやすいし。
この記事についている写真も、ヤ・クン・トーストで食べたときのものです。ちなみに、グサッと皿にささっているのは、フォークとスプーン。もう少し、美しく写真にとれば、よかった。。。
ということで、ヤ・クン・トースト(Ya Kun Kaya Toast)のウェブサイトリンクを貼っておきますね。
ヤ・クン トースト ヌードルメニュー
ヤ・クン トースト 各支店検索画面
もう一つ、ミー・シャムが食べられる店として、ローカルフードのチェーン店、キリニー・コピティアム(Killiney Kopitiam)のウェブサイトリンクを貼っておきます。
キリニー・コピティアム メニュー
キリニー・コピティアム 各支店
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