中国語テキスト 『必ず話せる中国語入門 相原茂』 のレビュー
2017/03/07
ひょんな機会で、知人に中国語を教えることになり、書店へ行き、教科書として選んだのがこの本です。
似たような本は、書店にたくさん並んでいたのですが、何といっても、著者が相原茂先生という、中国語教育界の大家であらせられるのと、やたらカラフルで、字が大きく、イラストが可愛かったので、この本を選びました。
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本は全部で5つのPARTに分かれているので、1PARTずつ、ざっと読んだ感想を書いちゃいます。
PART1 中国語の発音をマスター
短くコンパクトにまとまっていて、いいと思います。子音と母音の組み合わせを、すべて練習させる教科書もありますが、それをやっていると、飽きてしまうので。(私はね。)
しかし!ピンイン(発音記号)といっしょについている、ふりがなに疑問が生じることがあります。
例えば、母音について、ピンイン"e"にふりがなとして「ウー」とふり、ピンイン"u"についても、「ウー」とふっています。ふりがなだけ見ていると、"e"と"u"は同じ発音なの?ということに。
中国語の発音を日本語のかなで表記するには、限界があるし、CDを聞けばわかりますよ、ということでしょうか。
PART2 中国語の基礎をマスター
中国語の文法について、ざっと紹介しています。日本人目線から見た細かい文法説明がいいです。「不」と「没」の使い方など、ああそういえば、日本語と違うんだった、と思い出しました。
中国語入門という本ですが、初級文法がほぼ網羅されています。この文法をマスターし、ある程度の単語量があれば、日常会話ができてしまいます。つまり、このPART、中身が濃ゆいです。
なので、中国語を初めて勉強する人が、独学で毎日このPARTを少しずつ勉強したら、消化不良を起こして、3日で挫折するかも?ときどきパラッと読むくらいにしておいたほうがよいと思います。
すでに何か国か外国語を話せる人が、中国語ってどんな言語?と興味を持って読む場合には、とてもお勧めできます。また、以前、ある程度勉強したことがある人が、文法をまとめて、おさらいするのにも、最適です。
PART3 中国語の基本フレーズ
すべて、そのまま使えるフレーズの数々。付属のCDで練習し、丸暗記しましょう。
PART4 必ず役立つフレーズ33
こちらもそのまま使えるフレーズの数々。かつ応用がききます。しかし、このフレーズといっしょに使える単語が、あまり本に載っていないのが、残念なところです。
ページ数も限られているし、仕方ないか。
PART5 トラブル知らずのトラベル会話
これもとても役立つフレーズの数々ですが、相手の言ったことも聞き取れないと、会話は成り立たちません。困ったときに、文を指さすのが、実践的ではないかと。
まとめ
ということで、この本で独学で勉強されるかたは、
PART1 中国語の発音をマスター
PART3 中国語の基本フレーズ
PART4 必ず役立つフレーズ33
について、重点的に、CDを聞いて発音練習し、テキストで意味を理解されることをお勧めします。
私は、この本の補助として、もう一つ単語帳を用意し、知人といっしょに勉強するつもりです。
では、では、またーっ。
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