初めての中国語 間違えやすい発音 有気音って何ですか(涙)
2017/03/03
中国語の発音で、無気音と有気音の使い分けは、非常に大事です。でも、日本語の発音の概念にはないため、中国語初学者には、なんのことだか、わからない人のほうが多いと思います。
私もその一人でした。
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無気音と有気音
と、聞いたとき、私は何のことやら、さっぱりわかりませんでした。
と、聞いても、やはり何のことやら、さっぱりわかりませんでした。
通じなかった「七点(qi dian)」という言葉
有気音という概念がまったくわからずに、中国へ留学した私は、現地の中国人と話して、混乱してしまいました。
「七点(qi dian)」(中国語で7時という意味)と発音したら、私の“q”の発音が悪くて、相手の人に「几点?(ji dian)(中国語で何時の意味)」と聞き返されたのです。
現地の人 「何時ですか?」
(時間を聞いているのに、何時と答えるとはどういう意味よ?)
という不毛な会話が繰り返されたのでした。
日本人は“qi”を「ち」で代用して話す傾向があり、それを聞いた中国人は、脳内で“ji”に変換して聞き取ります。
ほかにも、有気音が発音できなかったせいで、起こった悲しい体験は以下のとおり。
- 1."t"の悲劇
-
「他(ta)」を「た」で発音していたので、”da”に聞こえる中国人の先生に発音を直されました。でも、直されている内容がいまいちわからず)。
- 2."c"の悲劇
-
「酢(cu)」を買いたくて、お店の人に「つー」と言ったら、店員さんは”zu”に聞こえたのか、通じませんでした。
- 3."p"の悲劇
-
レストランで「啤酒(pi jiu)ビール」と言ったら、店員さんに聞き返されました。その後、状況でビールと想像できたらしい。きっと店員さんには、(bi jiu)と聞こえていたことでしょう。
実は日本人も有気音を発音している
しかし、日本人も、無意識のうちに、有気音と無気音を分けて、発音しているのです。
同じ音が連続すると、一度目の音が有気音、二度目の音が無気音になります。
例えば、「パパ」と言ったとき、一度目の「パ」を発音したときの息の量を、二度目の「パ」に比べて、多く強く吐いています。
同じような例に、
1.たたみ
2.かかし
3.ちちおや
4.つつ
があります。
中国人の耳にはこんな風に聞こえることでしょう。
1.ぱぱ → paba
2.たたみ → tadami
3.かかし → kagaxi
4.ちちおや → qijioya
5.つつ → cuzu
息の量で音の判別をするなんて、最初のころは、不思議に思えてしかたありませんでした。
無気音の概念がつかめた後、よその国の人は、自分の国の人と違った物差しで、音を聞き分けることがわかり、ちょっと世界が広がった気がしました。
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