地球に暮らす日々

オンライン英会話体験などの英語学習、中国語学習、中華圏での生活、秋田の生活について語るブログです。

シンガポール: バスの中で居眠りしてしまい、気がついたら

      2016/08/12

バスからの脱出劇

問題は、どうやってバスから脱出するか、です。

今だったら、迷わずに、スマホからバス会社の電話番号を調べ、バス会社に連絡して、助けてもらうと思います。しかし、数年前の当時、私はガラケーしか持っていませんでした。

夜の暗さに目が慣れてくると、夜中の2時半とはいえ、窓ガラス越しに、バス会社の職員が何人か歩いているのが見えました。遠くに宿直の職員がいるらしい建物も見えました。

そこで、外にいる職員に気づいてもらおうと、窓ガラスを叩きながら、叫んでみましたが、まったく私に気づかないようでした。

次に、車中に、ハンマーが立てかけてあるのが、目に入りました。緊急時は、このハンマーで、窓ガラスをたたき割り、脱出せよ、というのです。

バスジャックとか、車中で火事が起きたときに使用するもので、そこまで、緊急事態ではないでしょう。第一、窓ガラスをたたき割ったら、後で、バス会社から高額な請求を受けそうです。新聞にも載って、大恥をかきそう、ですし。

警察に電話するというのも、大げさだし、後で、叱られてしまいそう、ですし。

じゃ、友人か、知人かに電話して、たたき起こし、なんとか助けてもらう。これも、迷惑をかけてしまい、のちのち、気まずいでしょう。

じゃあ、じゃあ、6時くらいまで、早朝バスの運転手が来るまで、待っている?でも、途中でトイレに行きたくなったら、どうしよう。

と、考えていると、毎朝の通勤途中に見る、運転手の行動が思い浮かびました。

バス停で、発車しようとドアを閉めるときの動き。バス停めがけて走ってくる人を見て、ドアを開けるときの動き。そのとき、運転手は常に、運転席右側の何かを操作していました。

はっとして、運転席へ駆け寄り、右側を見たら、思ったとおり「DOOR」という表示と、大きな赤いボタンが。

スイッチオンすると、見事にドアが開き、無事脱出できました。

のんびりしているのか、いい加減なのか、バス運転手

バスから降りた後、ドアが開きっぱなしにしたまま帰るには、気が引けました。

バスの運転手らしき人を見かけたので、走っていって、まずはバスに閉じ込められた話をすると、

「何番のバス?」
と、聞いてきたので、

「32番」
と、答えると、

「ああ、それ、インド人が運転手だからな。」
というお答えでした。

だから、何なの?と思いました。つまり、「私のせいではないから、知らん。」と言いたいわけですか。ちなみに、私が話しかけたのは、中国人の運転手でした。

それ以上、中国人運転手は何も語らないので、

「バスのドア、閉めといてね。」
と言って去りました。

そののち、遠く明りの見える宿直室を目指して歩き、宿直の運転手さんたちに、現在地を聞きました。おかげで、現在地が分かりましたが、運転手さんたち、客が真夜中に、一人でバスターミナルにいることについて、何の違和感も感じていなかったようです。

平和なシンガポールとはいえ、何も大事なく、無事、家に帰れてよかったです。以後、外でのお酒は慎むようにしました。ほほ。

1 2





にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 秋田県情報へ
にほんブログ村

 - カテゴリー: シンガポール