『よくわかるアサーション自分の気持ちの伝え方』を読んだ感想
アサーションとは、日本に帰ってきてから、聞いた言葉です。自分の気持ちを相手を尊重しながら、主張する技術だとか。
外国に長く住んでいたので、日本人として理想的な?自己主張とは何か知りたくなり、この本を読んでみました。
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できたら、20代のころに読みたかった本
残念ながら、私が子供のころや、若いころは、相手の気持ちを尊重しながら、自己主張できる人は、周囲にいなかったのです。
不本意に思いながら、黙っている人がほとんど。(本書によると、こういうのを非主張的な反応というそうです。)
そのくせ、陰で悪口を言っていたり。
私もその一人だったのですが、嫌なことは、嫌とはっきり言えるようになりたくて、自分なりに頑張ってみました。
頑張ってみましたが、怒り狂って、相手を否定するというやり方をしていました。(本書によると、こういうのを攻撃的な反応というそうです。)
それが、変わったのは、海外へ行ってからのことです。
ある程度、我慢して、我慢できなくなったところで、攻撃的ないい方で権利を主張すると、相手の人に、「それなら、どうして、最初から言ってくれなかったの?」と驚かれたものです。
人間関係において、相手に要求されたことを、普通に拒否してもいい、しかも相手を尊重しながら、自分の意見を言い、物事を交渉してもいいというのは、私にとって、新しい考え方でした。
なので、本書を読んで、「あ、私が実体験を通して、学んだことが書かれている」と思いましたが、できれば、若いころ、本書を読んでいたら…、とも思いました。
もっと人と分かり合えて、悲しい思いをすることは、少なかったのではないかと。
アサーション権に無自覚な人
本書によると、
2.相手から大切にされないとき、自分が劣っているからだと思う
3.自分の要求や希望を伝えるときは、控えめにするべきだと思う
4.疲れたり、落ち込んだり、嬉しくなったり、腹を立てたりしたときに、それを表現するのはいけないことだと思う
5.失敗してはいけないと思っている
という人は、自分のアサーション権に無自覚で、自信がなくなっており、社会の中でつくられたイメージが優先され、自分の行動を規定することになっている可能性があるとか。
うーん、私、以前よりはマシになったとはいえ、1~5まで、全部あてはまっているんですけど。うーん、まだまだ、学びが少ない…。
嫌なことを嫌と言えない、行動に出られない、という方に特におすすめしたい本です。もっとも、本を読んだだけでは、なかなか変われず、失敗しながら、少しずつアサーションの技術を上げていくしかありませんが。
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