地球に暮らす日々

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西馬音内盆踊り あの世とこの世に跨る、ちょっぴりカオスな世界

      2019/06/08



700年の歴史があると言われている、国の重要無形民俗文化財、西馬音内(にしもない)盆踊り。最終日の7月18日、一度は見てみたいと、秋田市から頑張って、車を運転して行きました。

駐車場が混むと聞いていたので、午後3時すぎには到着。それから、盆踊りが始まる7時半まで、土産物屋を巡ったり、屋台をひやかしたり、名物の西馬音内そばを食べたりしていました。

あいにく、6時ごろから大雨が降り、もしかして中止?と心配になりましたが、やんだので、予定通り7時半から、盆踊りが始まり一安心しました。

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お金をケチって、観覧席をとらなかったので、私たちは立ち見。ごったがえす人混みの中、体を縮めて盆踊りを眺めたのでした。途中、また雨が降ってきたので、カッパを着ている観客が多かったです。

西馬音内盆踊りというと、きれいな着物を来て、編み笠をかぶった女性を、真っ先にイメージします。

そして、そんな女性たちが連なって、しゃなりしゃなりと、優雅に踊りながら、練り歩いていく様を、思い描いていたのですが。

実は、編み笠のほかに、黒い頭巾(彦三頭巾)をかぶっている人もいるんですねえ。

西馬音内盆踊りは、豊作祈願のほかに、亡者を慰めるという、二つの側面を持つそうです。華やかな編み笠姿に比べて、彦三頭巾姿は、少々不気味な印象を受けます。

そして、踊り手には、男性もいるのだと初めて知りました。

彦三頭巾をかぶって、力強く踊る男性。「ホウーッ」などと叫んでいました。体格のよい男性が、数人並んで、かがり火のもとで踊ると、まるで某秘密結社の儀式のよう…怖かったです。

踊り手がくるっと回転すると、下に敷いてある砂がジャリリと音をたてるし、怖さ倍増。

中央で踊っている人は、編み笠をかぶっていますが、男性ですよねえ(?)。男性と思われる人でも、女性以上に、クネクネと色っぽく踊る人もいたりして。

顔を隠すので、ぱっと見では、年齢性別が不詳になってしまうところが、おもしろいなあと思いました。

こうして踊り手の皆さんを見ていると、成人は顔を隠すという原則のもと、編み笠をかぶるか、彦三頭巾をかぶるかは、性別年齢関係なく、本人の自由というように見えました。

お盆期は、この世とあの世の境目がなくなる期間。女性、男性、老いや若さなど、現世のしがらみを解き放ち、一つの魂として、この世とあの世のはざまで、踊りましょう、というカオスな世界感が、西馬音内盆踊りにはあるのかしらん。

盆踊りは、夜11時半までで、始まってから時間がたつにつれ、ベテランの踊り手が踊るというプログラムでしたが、残念ながら、9時半ころで、帰ってしまいました。真夜中に運転して、秋田市まで帰れる自信がなかったので。

それでも、十分、満足。思い出に残る、よい一日となりました。

おまけ 羽後町コミニティーセンター

西馬音内に着いて、盆踊りの時間まで、だいぶ時間があったので、休憩所としてこちらを利用しました。車を駐車した西馬音内小学校と、盆踊り会場のちょうど中間点にあり、ロケーションも良し。

特に、雨が降ったときは、屋内施設があり、助かりました。

なぜか、カラオケ同好会の皆さんが、ミニリサイタルを始め、歌のうまいおじさんが、五木ひろしをメインに、懐メロを披露してくださいました。

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