とっても難しいテキスト『新 TOEIC TEST スピードマスター 完全模試』のレビュー
書店に行くと、ずらっと並んでいるTOEICの問題集。何を買っていいか、わからなくなりますよね。わからなくて、適当に買っちゃった問題集を、捨てられなくて、ずっと持っています。
[adsense_intro]
数年前、ろくに勉強しないで、初めてTOEIC受験したのち、期待したスコアが取れなかったので、「やっぱり模擬問題集を買って勉強しなきゃだめだあ」、と買ったのが、この本です。
まず最初に、申し上げますと、初めてTOEICの模擬問題集を買う人、純粋にTOEICのスコアを上げたいだけの人は、この本を買ってはいけません。この本は、完全模試と謳っているものの、内容が、実際のTOEICの問題傾向から、かけ離れています。
実際のTOEICの問題より、ずっと難しいです。リスニングのスピードは速いし、Part5の語彙問題に、やたら難易度の高い単語が出てくるし。
しかし、それを知らなかった私は、当時TOEICの実力が600点くらいだったと思うのですが、半泣きになりながら、相当な時間をかけて、模擬試験3回分を2回ずつ解きました。わからない単語が多すぎて、辞書を引きながらでないと、問題を解けないという状況でした。これでは、模擬問題集を買った意味がありませんね。
なぜこの本を買ったかいうと、本屋に行ったら、この本が平積みに置かれていたからです。お、売れている本なんだな、と思って買いました。それと、模擬テストが3回分入っているわりに、お値段が安かったから、というもの理由の一つです。
また、書籍名が「新」で始まるので、きっと最新の問題集なんだろうと、心を惹かれました。私が買った当時は、まだ「新」と言えたかもしれません。しかし、TOEICは2016年5月に、また新しく、傾向が変わりました。というのに、2017年の今になっても、「新」から始まる書籍名で、売られているのには、驚きます。
TOEICの問題集を買うときは、書籍名に惑わされずに、出版された年を確かめましょう。この本は、2007年、今から10年前ですぞ。改訂が入っている場合は、そちらの年を基準に、買うかどうか判断することになります。
と、この本の悪口ばかり書いてしまいましたが、もちろん良いところもあります。
まずは、この本で、勉強していると、本番のTOEICの試験が、易しく感じられ、余裕を持って試験が受けられるようになります。
また、巻末に「頻出単語&イディオム1000」としてPart別に掲載されています。
私は、巻末の「頻出単語&イディオム1000」をベリベリと本体から、引きはがしています。問題と照らし合わせながら、効率よく語彙が増やせそうです。
この本は、解説も丁寧なので、ある程度TOEIC慣れしていて、TOEICの勉強をしながら、英語の知識を深めたい人には、ためになる本ではないかと思います。何回か解いたら、捨てようと思っていたのですが、何回解いても、勉強になるところがあり、なかなか捨てられない本です。

にほんブログ村