地球に暮らす日々

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『英検準1級語彙・イディオム問題500』のレビュー 合格に向けての使い方注意

      2017/10/03


英検準1級合格の鍵は、ずばり「語彙」です。語彙を勉強しないのは、いけませんが、試験日まで日がないのに、語彙ばかり勉強してしまうのもいけません。最近、

英検準1級語彙・イディオム問題500 (旺文社英検書)
を復習してみました。これから使う方々に向けて、のレビューです。

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1.準1級用の単語本を終える前に、この問題集で勉強してはいけない

特に、2級に合格したばかりで、やったあ、次は、準1級にチャレンジだ、と意気込んでいる方に向けて、「準1級用の単語本を終える前に、この問題集で勉強してはいけない」というメッセージをお送りします。

本に英検分野別ターゲットと書いてあるので、語彙の分野は、この問題集から、じっくり勉強していけばいいのね、と思ってしまったら誤解です。この問題集から始めたら、難しくて嫌になり、途中で勉強を投げ出すこと、間違いなし。

2級合格に必要な語彙数が、3800語~4000語なのに対して、準1級合格に必要な語彙は、6800語~7000語だそうです。この数字の根拠は何か、私は知りませんが、とにかく2級から準1級になると、圧倒的に語彙数が増える、という印象を受けました。

悪いこと言いません。旺文社のパス単とか、アルクのキクタンとか、準1級用の単語本を使って、ひととおり語彙を増やしてから、この問題集にチャレンジしましょう。

ちなみに、パス単のほうが、単語の収容量が多いし、より難易度の高い単語が収録されています。

合格のためには、パス単を暗記したほうがより良い、と思いますが、私は途中で飽きてしまって、ダメでした。

2.左に問題、右に解答・解説で勉強しやすい

ページを開いたときに、左ページが問題、右ページが解答・解説となっていて、私のように飽きっぽい人には、少しずつ勉強できる造りなので、ありがたいです。

Chapter1とChapter2の問題は、すべて、過去問から出しているそうですが、準1級用の単語本に載っていない単語も出てきます。そんなとき、右ページに、マーカーで色をつけたり、書き込みしたところが、復習するときに見やすくて、いいです。

3.「本書で出された単語一覧」がよい

なんと、各問題別に、選択肢の1から4の単語について、日本語訳がついている一覧表が、巻末についています。この一覧表があれば、選択肢の単語がわからないときに、辞書をひかなくて済みます。特に、うろおぼえの単語で、「この単語、何だっけー」とイライラしたときに、非常に役立ちました。

巻末から引きはがして、別冊として使用が可能です。しかし、気になった単語の日本語訳を見るのはいいのですが、これに載っている単語をすべて覚えようとするのは、効率が悪いので、やめましょう。発音記号がついていないし、そもそも準1級の重要単語ではない可能性があるので。

4.練習問題の語彙は、出題傾向から外れているかもしれない

練習問題には、2000年度から2005年度までに出題された問題を使用しているそうです。ですので、最近の出題傾向から、外れている可能性があります。

なので、なるべく新しい過去問を解いてみるのも必要。

とはいえ、準1級の語彙問題の解く練習には、この本は最適だと思います。

5.模擬テストが難しい

準1級の受験準備をしていたのが、ちょうど一年前の今頃。この問題集の解答をすべて忘れたころ、もう一度解いてみました。

過去問から作成したという練習問題は、ほとんど解けたのですが、オリジナル問題の模擬テストは難しく、恐ろしくて採点できませんでした。恥ずかしながら、7割とれていなかったかもしれません。

アマゾンでこの問題集の書評を見ていると、準1級より、1級の勉強に役立った、という書き込みがチラホラあったので、この模擬テストは、難しめにできているのかも。できなくても、気にしないほうがいいような。

6.まとめ

結局、準1級の合格のためには、この問題集を使うにあたり、

1.この問題集に取り掛かるまえに、英検準1級用の単語本で、頻出度の高い単語を覚えておく。
2.練習問題を何度も解いて、正答を暗記する。
3.正答以外の単語を、無理に暗記しようとしない。

で、よろしいかと。

別の記事にも書きましたが、語彙問題は、新しい問題を解いて、7割近く取れるようになったら、読解問題やリスニング問題に時間をかけて、勉強するべきだと思います。こちらのほうが、得点が伸びやすいので。

実際、私は、「2.練習問題を何度も解いて、正答を暗記する。」も、完璧にやれませんでした。英語力が低すぎて、読んで理解するのも難しい英文があったりしたので。それでも、他の分野で得点を稼いで、合格したので、あきらめないでね。

単語の暗記ばっかりしていると、気分が滅入ってしまうので、並行して英作文の練習をすることをお勧めします。準1級の英作文は、英検3級程度の語彙を駆使して書けば、満点がもらえるので。

では、では、健闘をお祈りします。






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 - カテゴリー: 英検準1級