洋書に挑戦 『ジェーン・エア』 運命を自ら切り開く女性
2020/01/14
3日に1回、洋書(といっても、英語学習者用の易しいものです)を図書館から借りて読み、ブログに感想をアップしようと決意したのに、気づけば、前回読んだ本の感想を書いてから、10日たっているのでした。ああ。図書館に本を返す日が迫っている…。
今回読んだのは、英国文学、シャーロット・ブロンテ作の『ジェーン・エア』です。
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子供も読める健全なストーリー
『ジェーン・エア』は、子供のころに、世界名作文学のイギリス編で読んだのですが、ストーリーを、ほとんど忘れてしまっていました。
覚えていたのは、主人公の名前が、ジェーン・エアで、大人になって、お金持ちの家に、住み込みの家庭教師として、働きに行くようになったことぐらいです。
あらすじを知りたい方は、こちらから、どうぞ。ジェーン・エア ウィキペディア
物語を簡単に書くと、孤児だったジェーン・エアが、苦難を乗り越えて自立し、愛する人と結婚する、というハッピーエンドのストーリー。私が昔読んだ「子供のための世界名作文学」にも、収監されていたのも、納得です。
読んでみた感想
"Oxford Bookworms"シリーズのステージ6で、語彙量は2500語です。アマゾンの書評を読むと、ステージ6のレベルだと、英検2級程度で、読めるのだそう。でも、恥ずかしながら、私が英検2級に合格したころの英語力では、読めなかったと思います。
長編小説を、英語学習者用に短くまとめているせいか、物語がくるくると展開していき、あまり飽きることなく読めました。謎解き風のストーリーもあるし。同じビクトリア朝の時代の小説で、以前読んだ『嵐が丘』や『テス』ほど、倫理・道徳に反するような場面もなく、読んでいて、嫌な気分になることもありませんでした。
ただ、ジェーンの子供時代の話は、可哀想でした。育てられた親戚の家では、虐待されるし、(イギリス児童文学でお約束のパターン?)、次に預けられた慈善学校では、食べ物が十分ではないうえ、衛生管理が悪く、親友が病気になって死んでしまうし。
そんな過酷な状況でも、ジェーンは心優しく、強い女性に成長するのでした。この時代、女性が自分の意思で、職業を選び、愛する男性を選んで結婚することなど、あまりなかったことです。素晴らしい!子供にぜひ読ませるべき、お手本の本。
でも、本来、子供向けの本ではなく、恋愛小説のようです。子供には、男女間の微妙な嫉妬の感情などは、理解できないので、ある程度、大人になったら、読み返すべき本かな、と思いました。
(英語) ペーパーバック – 2007/11/29
Charlotte Bronte (著), Clare (RTL) West (著)
私が図書館で借りてきた本は、旧版らしく、今は表紙が変わっちゃってます。
追 記
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