地球に暮らす日々

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北朝鮮留学生の李くんは、今頃どうしているだろう

   

北朝鮮の弾道ミサイル発射実験につづき、昨日は水爆実験が行われたか(?)で、テレビを見ていて、あんまり楽しくないニュースが続く、今日この頃です。

Photo credit: (stephan) via VisualHunt / CC BY-SA

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先週の火曜日、朝6時2分、「なんだろう、この可愛らしい音は?」と、携帯のアラームに起こされて、スクリーンを確認すると、なんとJアラートでございました。

寝ぼけまなこで、携帯のスクリーンを確認すると、「北朝鮮からミサイルが発射された模様です。頑丈な建物や地下室に避難してください。」、という政府からのメッセ―ジが確認できました。8月末、気温も下がり、晴れ渡ったすがすがしい秋田の朝には、不似合いすぎる内容です。

しかしねえ、北朝鮮のミサイルなら、発射後、10分以内に日本に飛んでくるし、うちの周りに数分で避難できる、頑丈な建物も、地下室もないしねえ、日本政府の役立たず、ひょっとしたら今日が人生最後の日かな、と私は覚悟を決めたのでした。

さて、前置きが長くなってしまいました。ミサイルが日本上空を通過し、太平洋に落ちたと確認されたころ、私は、北京に留学していたころの友人、李くん(仮名です)を思い出していました。

1990年代、私が留学していた北京語言学院(現:北京語言大学)には、世界各国から、中国語を習得に来る学生が集まり、学内は「人種のるつぼ」という雰囲気でした。なので留学中は、中国語の勉強のほかに、いろんな国の人たちとの交流を楽しんでいました。というか、動物園に行って、いろんな動物を見て、喜ぶ感覚でしょうか。

生まれ故郷で生活していると、まず会うことのない、中東の人や、東ヨーロッパの人も珍しかったですが、一番珍しかったのは、何といっても、北朝鮮の人です。

同室のポーランド人の女の子が、北朝鮮人の李くんと仲良しで、(同じクラスだったそうです)、しょっちゅう私たちの部屋に連れてきていました。

北朝鮮というと、いろんな偏見があるので、最初は、「こわい~」という目で、ルームメートと李くんを見つめていたものの、時がたつと、彼らの会話に楽しく加わっていた私でした。

何を話したかというと、ほとんど覚えていないのですが、授業の話とか、学食でおいしいメニューは何かとか、普通に留学生にありがちな話だったような。そうそう、李くんは、金日成バッジや、北朝鮮の雑誌を見せてくれたりしたこともありましたねえ。

ちょっとだけ、引いてしまったのが、李くんに、これからの進路を聞いたところ、「清華大学へ行って、Atomic energyを勉強する」と言われたことです。もしかして、中国に原爆を作る勉強にきたの?なんて、嫌な想像が。そうなの?と本人には聞けませんでしたけど。

というわけで、現代、金正恩氏が、水爆らしき物体のまわりに側近を従え、嬉しそうに笑っている画像を見ると、側近の中に、李くんがいるんじゃないか、と探してしまうのでした。側近の皆さんは、お年を召している方が多く、李くんはいそうにありませんでした。

同じ大学で、同じ時代を過ごしたものとして、李くんには元気でいてほしいです。画像で、北朝鮮の兵隊を見ると、皆さん痩せて、顔が骨ばっていて、李くんがちゃんとご飯を食べているかどうか心配。

北朝鮮への経済制裁は、これからいっそう厳しくなるようですが、愚かな為政者がいる国に生まれた民は、飢えて死ななければならないのでしょうか。






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 - カテゴリー: 北京留学時代