地球に暮らす日々

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『NYの人気セラピストが教える 自分で心を手当てする方法』を読んだ感想

      2018/06/26

落ち込んでいるときに、「いちばん売れている心理セラピー本」というキャッチフレーズに釣られて、買ってしまった本です。

心理セラピーとか、カウンセリングとか、まともに受けたらお金が相当かかるので、本を読んでかわりになるなら、いいかなあと思いまして。

風邪を引いたら、暖かくして寝る、膝をすりむいたら、きれいに洗って絆創膏をつけるなど、体の不調の手当については、子供でも知っているのに、心の不調の手当については、あまり聞いたことがありません。

本書には、章ごとに、心の不調のパターンと、その手当の方法が書かれています。

以下、章ごとの感想です。

1章「失恋、いじめ、拒絶体験」

こちらは、わかりやすい感情だと思いました。私も、何回か失恋したり、入社試験に落ちたりしたので。本書によると、

拒絶体験の痛みを肉体的な痛みにたとえると、「麻酔を使わない分娩」や「がんの治療」に匹敵する

のだそうです。そんな、痛みに耐えてきた自分って、偉い…。というか、「麻酔を使わない分娩」や「がんの治療」のほうが、絶対痛いと思うのですが。

本書が推奨する手当のうち、「痛みへの感度を下げる」を、私も実行し、これまで乗り越えてきた気がします。「いじめ」は、経験したことがないので、この種類の心の傷は、私については浅いのかも。

第2章 孤独

うーん、この感情もあります。何度か、転職したり、引っ越ししたりしているので。そして、本書によると、孤独というのは、心と体に重大な損害を及すもので、

孤独によって、高血圧や体重増加、コレステロール値の上昇、ストレスホルモンの増加、免疫力の低下といった身体的な不調がおこる

などと、またまた恐ろしいことが書かれていました。

新しい土地へ行って、新しい人たちと知り合うには、いったん孤独になる必要があるのではないの?と思いながら、いつしか孤独に慣れっこになり、最近友達作りが面倒になっているかもしれません。

そんなに、孤独が体に悪いなら、頑張って友達を作ろうっと。

第3章 喪失、トラウマ

幸いなことに、このタイプの痛みを実際に感じたことがないのです。せいぜい、ペットが死んでしまったことぐらい。

この章に出てくる事例、交通事故で両足を失った人とか、最愛の人を失ってしまった人の話は、読んでいて涙してしまいました。

語らないことが癒しになる、という手当法が心に残りました。

第4章 罪悪感

本書によれば、

罪悪感が強い場合、自分を罰する傾向が出てくることもあります。自分の立場を悪くする言動をしたり、自分の心や体を傷つけたりしてしまう

そうです。

その典型的な例が、『ハリーポッターシリーズ』に出てきた、「屋敷しもべ妖精」のドビーだそうで。そういえば、映画でドビーは悪い子」と言って、壁に激しく頭を打ち付けていましたねえ。

そのシーンを笑ってみていましたが、私も自覚はないものの、同じように罪悪感を抱いて、自分を罰しているかもしれません。

20歳のころに好きだった人の夢を、何十年もずーっと見続けて、しかも、年齢を重ねるにつれ、どんどん悪夢になっていったので、おかしいな、と思ってました。

そして、ある朝、突然、私はその人に、罪悪感を持っていることに気づきました。「ああ、あの頃は若くて未熟だったから仕方ない」と、自分を許したら、夢は見なくなりました。

本書に書かれている手当法の一つ、「自分を許す」ができるようになるまで、数十年かかってしまいました…。

第5章 とらわれ、抑うつ的反芻

数日間、抑うつ感に悩まされたり、怒りが収まらないときもあります。その後、自然に回復するときもありますが、駄目なときは、2週間以上、悩みの無限ループに陥り、どんどん暗くなっていきます。

本書では、自分でできる手当として、

視点を変える、いやな考えから目をそらす、怒りをリフレーミングする、周囲の人を思いやる

を紹介していますが、これまでの経験からすると、悩みが悪化してしまった場合、自分で立ち直るのは無理なので、電話カウンセリングでカウンセラーにお話ししちゃいます。

実を言うと、本書でも各章の終わりに、自分で手当てするのが無理そうなら、専門家に相談しましょう、と書いてあります。

悩みが深いほど、「誰かに話す」はしません。かえって傷つくことを言われる恐れがあるので。

第6章 失敗、挫折

 
何をやってもうまくいかない、というの、若いころはよく悩みました。しかし、年齢を重ねると、人生いいときもあれば、悪いときもあると思えるし、自分なんてたいしたことないし、と妙に開き直ってしまうのでした。

悪いことが起こったようで、後から考えると、良いことのきっかけとなっていたこともあるし、その逆もまたあり。ということで、私は、「塞翁が馬」という中国の故事が大好きなのです。あれ、本書と関係のない文章になってしまいました。

第7章 自信のなさ、自己肯定感の低下

あ、これ、すごく思い当たります。ワタクシ、自分に自信がないせいか、それともお人よしなのか、人に気安く使われやすく、疲れた挙句自己嫌悪になってしまうことがあるんですよね。

本書でお勧めしている方法…自分にもっと自信が持てるように意志力を鍛える…それには、利き手でない手を使って日常生活を送ってみる、歯を磨いたり、マウスを使ったりする方法って、斬新だと思いました。

NYの人気セラピストが教える 自分で心を手当てする方法
ガイ・ウィンチ (著), 高橋璃子 (翻訳)

以上、ざざっと読んでみて、心が不調になったとき、本書を開いて、冷静に判断し手当ができるのかな、と不思議に思いました。本が読める程度なら、心の不調度は軽いはずなので。

というわけで、本当に心が不調になる前に、本書を読んで知識をつけておくことをお勧めします。






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