地球に暮らす日々

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なぜに派遣という雇用形態が存在するのか、わからない

      2018/01/02

久しぶりに日本に帰ってきて、不思議に思ったのが、同じ会社で働いているのに、正社員、契約社員、パート、派遣社員と、いつのまにやら、いろんな働く人のカテゴリーができている、ということです。

派遣社員のイメージが変わってしまった

今から、20年以上前のこと、私も派遣社員で10か月くらい働いたことがあります。中国で1年半留学したあと、資金が足りなくなったので、一度日本に戻って働いたのです。

仕事の内容は、データ入力です。派遣先の会社にきて、数時間説明を受けて、すぐに始められる仕事でした。

データ入力以外、何もしなくていい仕事なので、本当に楽な仕事でした。しかも、時給が1250円と、今から考えると、昔のほうが、高時給です。あのころ、日本はいい時代だったんだろうなあ。

そう、あのころの派遣社員のイメージって、
1.短期間で働く
2.決まった仕事しかしなくてよい
3.高時給

だったのですが、最近の日本を見ると、変わっちゃっているみたいです。なにやら、正社員とほぼ同じ仕事をするけれど、待遇が悪い、というイメージ。

東京の派遣会社へ行って、怒り狂った

そもそも、派遣会社って、住所がその担当地域にないと、登録させてくれないそうなんですが、たまたま担当者がうっかり私の住所を見逃してしまい、登録&面接となってしまいました。

派遣会社の人と、一通りお話をし、身分証明書を見せてくださいねと言われ、免許証を提示したところ、「え、秋田に住んでいるんですか。」と驚かれた次第です。

東京で仕事を探しているんですよ~、とサラリと言い、面接が続行されました。

聞くに、正社員の女性が、産休&育児休暇を取るので、その間、派遣社員を雇いたいそうです。

が、仕事の内容を聞くと、本来の事務仕事のほかに、その女性がしていた庶務的業務もお願いしたい、とのこと。「庶務的業務とは具体的にどんな仕事ですか」、と訪ねると、派遣会社の人は、「私は、詳しくわかりません。」というお答えでした。

つまり、正社員の女性がしていた仕事を全部、ということらしい…です。そのうえ、中国もできるなら、英語のほかに中国語も使ってほしいと。

なのに、ボーナスないし、通勤費ないし、社員全員が一斉にとる有給休暇日とやらは、給料が出ないそうです。そして、残業が多いけれど、法律で一定時間連続で働いたら、与えなければならない休憩時間というのがあり、その時間は時給にカウントされない、と。

おまけに、その女性がいつ育児休暇から帰ってくるかは、わからないけれど、帰ってきたら、契約は終了ですと。

労働条件があまりにも理不尽だったので、派遣会社の人に、「死ね。」と言いたかったのですが、あくまで表面上は、おだやかな笑みを残して帰ってきました。

秋田に帰ってきて、就職したら

日本の首都で働いてみたい、という安易な理由で、東京へ就職活動に出かけたものの、久しぶりに歩いた東京の街が印象が悪く、東京で働く夢は、却下としました。

その後、運よく、秋田で就職ができて、現在に至ります。

でもねえ、私と同期の人は、派遣社員なのですよ。社員の私と、派遣のその人が、同じ研修を受けているので、変な気分でした。就労時間も同じだし。

そのうち、本格的に働きだしたら、私のほうが責任が重いのかなあ、と想像しつつ、やはり同じ仕事をしていくような…。

と、思っていたら、派遣の同僚が退職することになりました。本来、派遣の契約期間が3か月なので、その人は、後ろめたい気分でしょうが、私はその人に拍手を送りたい。

同じ仕事をするのに、待遇が違うなんて、おかしいですもんね。

企業も派遣社員を雇うのに、だいぶお金をかけているし、派遣制度で得するのって、派遣社員の時給からピンハネしている、派遣会社の人間だけじゃないの?

こんな理不尽な雇用の仕方が許されるのは、なぜなのでしょうか。と私は、祖国でありながら、ときどき、日本という国を、堕ちていく国と憎み、見下してしまうのです。






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