地球に暮らす日々

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中国ドラマ『蘭陵王』を見た勝手な感想

      2020/01/11

シンガポールのDVD屋さんで、『蘭陵王』のDVDを初めて目にしました。『蘭陵王』と言えば、中国史における実在の武将、かつ伝説の美男ではありませんか。

ジャケットに写る人物が美男美女、かつ背景がド派手に赤で、金箔がチラチラと舞っていたのが華やかな印象で、いつか見たいなあと思いつつ、視聴したのは、それから5年もたってからのことです。

あ、つまり、DVDは高いから買うのが嫌で、安く見られる手段が出るまで待っていたということなんですが。。。

以下ネタバレありの、全46話の感想です。

どんなストーリー?

前半は、天女の末裔が住むという山村にひっそりと暮らす雪舞(ゆきぶ)が、斉国の皇族にして将軍の蘭陵王(らんりょうおう)に出会い、恋に落ちて、さまざまな困難を乗り越えながら、めでたく王妃となるまでのお話し。

後半は、蘭陵王の殺害を企む斉国の皇太子(のちの皇帝)から、雪舞は必死に夫を守ろうとするが結局…というお話。

メインキャラとして、周国の皇帝、宇文邕(うぶん・よう)も登場します。蘭陵王と雪舞が相思相愛なのに対し、宇文邕は雪舞にひたすら片思いで、悲しい。そして、蘭陵王を病的に恋する悪女、鄭児(ていじ)の陰謀によって、物語は残酷に搔き乱されていくのでした。

こちらが、予告編です。

ヒロイン雪舞は精神的に自立し、行動力ある女性

DVDのジャケットを見たとき、美人だけど男性に守られるだけの弱々しい女性かと思いましたが、ドラマを見たら、なかなか博識のたくましい女性で、イメージが変わりました。


蘭陵王 DVD-BOX1

病人の治療をしたり、火薬を作って敵地に仕掛けたり、貧民に農業の指導をしたり、と大活躍。蘭陵王妃として夫を支えるばかりか、斉の民を救おうと日々奮闘していました。

しかしドラマの初め、雪舞が村の女の子たちにブスと言われてイジメられるのは、あ、美人だから嫉妬しているのね、とまだ理解できるとして、村の男の子たちに全く興味を持たれなかったのは、なぜなんでしょうね。

村の女の子たちのほうが、容姿に難があるように見えたのですが。。。村人たちの美的感覚って、普通じゃなかったのかも。村以外の男性には、モテモテだったから。

雪舞といっしょに暮らしていた巫女のおばあさんもねえ、成人の儀式のときに、孫娘に誰も結婚を申し込む人がいなかったら可哀想だから、事前に手配しておこうと思わなかったのかね。

孫娘の潜在能力が凄すぎて、巫女になったら権力者に利用されて不幸になるから、あえて何も教育せず、一般男性と結婚して普通の生活をすることを望んだというなら、なおさらお見合いさせなさいよ、と思いました。

いい人すぎるゆえ、災難が避けられなかった蘭陵王

蘭陵王の伝説によると、美しすぎて兵士がポーッとなり士気を損ねるのを防ぐために仮面をつけたとか、綺麗すぎて威厳がないので敵の兵士になめられるのを防ぐために仮面をつけたとか言われています。あ、ドラマでは優しい心を切り替え、戦いの鬼となるために仮面をつけていると、言っていました。

実際、こんな美男が職場にいたら、落ち着かなくて仕事ができなくなるので、「すみません、ちょっとお面つけてください。」とか言ってしまいそうです。

しかし、ドラマとなると周りの俳優陣がイケメン揃いなので、彼のイケメンぶりが目立たず、別に面をつけなくてもいいんじゃないの?と思ってしまいます。

蘭陵王の弟、安徳王も美男だし、ライバル、宇文邕も美男だし、雪舞の友人、韓暁冬も美男。私としては、あっさりしたお顔の韓暁冬が、一番タイプです。

このドラマで、蘭陵王は人格者そのもの。しかも、考え方が性善説に偏りすぎ。イイ人すぎて、政治家には向かない感じ。

もう少し人の心の闇の部分に理解があったなら、皇太子の嫉妬を和らげることもできたろうし、もっと早く鄭児の本性を見抜くこともできて、悲劇を避けることができたのに、と残念です。

戦場で何度も手柄を立てた将軍なら、世の中きれいごとだけではうまくいかない、と知っていたはずだと思うのですが???

お育ちが可哀想で泣けてくる、周の皇帝、宇文邕

周の皇室も、斉の皇室に勝るとも劣らずに、ドロドロしており、前皇帝、そしてその前の皇帝(二人とも宇文邕の兄)は、従兄で宰相の宇文護(うぶん・ご)に暗殺されています。

ということで、宇文邕はいつか自分も宇文護に殺されるのではないかと、暗い少年時代を送り、人を信じない性格となるのですが、優しく勇気溢れる雪舞に出会い、心に暖かいものを感じるように。

でも、雪舞に出会う前から、姪を可愛がっている様子から、もともと優しい人だったんだと思います。

ご自身で、「宇文護は私をオオカミに育ててくれた。」とおっしゃるとおり、お強いのに驚きました。軍を率いて斉に遠征に行き、部下は疫病で全員死んだのに、一人病を患っても生き残っていたりして。

このドラマでも、一人の女性を巡って、軍神・蘭陵王と剣で互角に戦っていました。幸せになってほしかったのですが、史実のとおり30歳ちょっとで死にゆく運命で、お気の毒でした。

ところで、ドラマでこの方を見て、「あ、どこかで、見たことがある。ダニエル・チャンだ!」と、昔の思い出に浸りました。

1990年代後半。私が香港で働いていたころ、上司に一枚のCDを見せられ「社長の香港人の息子さんが歌手デビューしたから、買って。」と言われました。そう、その歌手がダニエル・チャン。でも、購入を断ってしまいました。ごめんなさい。

斉の皇太子、高偉(こう・い)の両親はそろって毒親

彼の蘭陵王に対する嫉妬心が、悲劇を生んでしまったわけですが、両親ともに毒親なので、ひねくれた性格に育ってしまったのも仕方ないかな。

せめて、母親(つまり皇后)が、彼の初恋の人、鄭児と結婚させてあげたら、よかったのにと思います。(そして、鄭児も毒婦に変わってしまうこともなかったのでは)。

斉の皇后を見たとき、「あー、還玉格格に出ていた皇后と同じ女優さん!」と叫んでしまいました。あのときも、意地悪な皇后の役でした。あれから20年たっても、意地悪な皇后役をやっていたのね。

これからどんな意地悪ぶりを発揮してくれるのかな、と期待しましたが、皇太子が悪さをしたさい、皇后は皇帝に「おまえがあの子を甘やかしすぎて駄目にしたのだ!」と激怒され、冷宮(悪いことをしたお妃を軟禁するお部屋)に放り込まれ、病気になって死んでしまいました。

当初、皇帝はまともな人だと思って見ていたのです。が、のちに兄の皇帝(蘭陵王の父)を殺害して帝位に着いたことが判明。救いようがなく、ドロドロしている斉の皇室。

高偉は、蘭陵王と比べられるから、劣って見られるだけで、彼自身はそんなに劣った人間ではないはずです。容姿もそこそこいいし、経験が足りないだけで頭が悪いわけでもないし、実は弓の名手だし。(最終回でわかります)。

彼には、「人と自分を比べない」という、自己嫌悪から立ち直るにあたっての鉄板の考え方を実践してほしかったですね。このドラマで、何度か泣けるシーンがありましたが、私は高偉のために一番泣きました。

高偉が皇帝に即位後、内乱が生じ、それに乗じた宇文邕の軍に攻め込まれ、斉は滅びてしまうのでした。合掌。

どこで『蘭陵王』が視聴できるの?

日本語吹き替えのものは、AmazonプライムビデオやU-NEXTなどの動画配信サービスで見られます。会員は全話無料で視聴可です。




中国語音、中国語字幕つきのものは、Youtubeで視聴可です。主題歌は、元気が沸き上がる、勇ましい戦いの歌。






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