乳頭温泉郷「大釜温泉」 熱くて力強い、個性ゆたかな湯でした
2019/09/28
乳頭温泉郷に7つある温泉のうち、3つ目の日帰り入浴として、大釜温泉へ行ってきました。
ここのお湯は、秋田にはあまりない(もしかしたら、ほかの地域にもあまりない?)酸性泉です。酸性泉は、特に皮膚病に効果があるそうで、ちょっと、アトピーの気がある私は、前から一度入ってみねば、と思っていました。
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大釜温泉は、以前行った妙乃湯のすぐ近くにあり、驚きました。そして、大釜温泉から、さらに歩くと、蟹場温泉があります。
妙乃湯、大釜温泉、蟹場温泉は、お互い、数百メートルしか離れていないのに、泉質がまったく異なるので、自然の驚異を感じてしまいます。
小学校を改築して作られた温泉旅館だそうです。門に「本荘市立子吉小学校大釜分校 大釜温泉旅館」と書かれていました。
本荘の小学校の分校だったとは、意外です。本荘から乳頭までは、かなり離れているので。
門を入って、旅館玄関のほうへ行く途中、足湯のコーナーがありました。こちらは、無料でどなたでも使えるとのこと。ただし、夏季限定です。そりゃ、雪が降ったら、雪かきが大変ですものねえ。
もう、このあたりから、硫黄の匂いが立ち込めていました。
湯の色をごらんください。今日は、少し緑ががかった、灰色でした。
さて、こちらが玄関。向かって右側が、貴重品を入れるロッカー(100円)で、左側が飲料の自動販売機です。
受付で、入浴料の600円を払いました。
いざ、浴室へ
脱衣所は広めでしたが、洗面所は一つしかありませんでした。内風呂が一つと、露天風呂が二つありました。
玄関でスマホを含めて、貴重品をロッカーに預けてしまったので、館内写真などは、なしです。下のほうにある湯船の写真は、秋田空港に貼ってあったポスターから、いただきました。
内風呂の感想
まずは、内風呂に入りました。岩風呂風の野性味あふれるお風呂です。お湯の色は、さきほどの足湯の色を、さらに濃厚にした感じ。浴槽の中で、多分どこかが段になっているのでしょうけど、透明度が全くない湯なので、見えません。
シャワーで体を流して、内風呂のお湯を、足にかけてみたら、これが熱い…。ふくらはぎが真っ赤になってしまいました。
ちょうど、そのとき、掃除かお湯の調整かで、宿の人が浴室に入ってきたので、「お湯が熱すぎて、入れないんですけど。」と訴えると、「ああ、すみませんねえ、今日は水の出が悪くてねえ。」と言っていました。源泉かけ流しで、お湯の温度を下げるために、水を入れているようです。
客は私一人だったので、あんまり我儘も言えないか、と「あ、大丈夫です。露天風呂は、いくらかぬるいでしょうから。」と答え、露天風呂に移りました。
露天風呂(大)の感想
露天風呂は、大きい湯船と、小さい湯船が一つずつあります。
どちらも、湯の泉質は内風呂に同じです。大きい方の湯船に入ってみました。熱いけれども、内風呂よりは、いくぶん、湯がぬるめでした。ここのお風呂の泉質は、「酸性含ヒ素ナトリウム塩化物硫酸塩泉」というのです。
ヒ素が入っているなんて、毒々しい印象がありません?そのうえ、酸性泉というから、きっと、肌にピリピリと刺激がきて、一分も入っていられないだろうと、覚悟して浸かりました。しかし、思いがけず、お湯の皮膚へのあたり具合が、柔らかかったのです。
うーん、うまく文章に書けないのですが、力強いお湯なんだけど、ふんわりと体を包んでくれる感じ。
小さいお風呂のほうで、宿の人がお掃除をしていたので、「いいお湯ですねえ!ここのお湯、好きです。隣の妙乃湯さんもよかったですが、お湯の色が全然違うんですね。」と感動を伝えました。
すると、宿の人は、答えて「硫黄の匂いがそれほど、きつくなくて、いいお湯でしょう。色は、ときどき変わるんですよ。茶色になったり、鶴の湯さんのような、真っ白になることもあります。どんな色になるかは、地球の気分しだいなんです。」ということでした。
地球の気分しだいかあ。空は青いし、空気は清々しいし、木の葉は優しくそよぐし、温泉は最高だし、と上機嫌で、地球の恵みに浸った私です。
露天風呂(小)などの感想
次に、小さいほうの露天風呂に入ってみました。ぬるいというより、ほとんど水に近い温度。30度くらいかな?
熱い露天風呂のときは何も感じなかったのに、不思議なことに、ぬるい露天風呂では、肌にピリピリと刺激を感じました。なので、すぐに退散。そういえば、妙乃湯の「金の湯」もぬるめの酸性泉で、肌にピリピリときたっけ。
そのあと、再び、内風呂に挑戦しました。実は、熱いのは、湯船の上のほうだけで、下のほうは、温度が低めだったりします。
湯上りは、ツルツル、ピカピカのお肌になりました。
おわりに
宿の人たちに、商売っ気をまったく感じない、地味~な旅館ですが、とにかく、お湯が個性的で気にいりました。また、来まーす。
乳頭温泉郷 大釜温泉 アクセス
※田沢湖駅から大釜温泉まで
羽後交通路線バス乳頭線「乳頭温泉行き」で45分
乳頭温泉バス停下車
大釜温泉の宿泊料金を
こちら↓のサイトで、チェックしてみる?
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